すずうくぬつ

自分のための、弟のしじゅうくにちです。その日に思い出した弟との思い出を忘れないように、必死こいて文字化しています。

大活躍

2人暮らし時代の話。

 

2人で暮らすことにも慣れ、弟は私の大学の友人とも親しくなった。

ある日、突然ギラン・バレー症候群を発症した私。

整形外科から超巨大な総合病院を紹介され、そして即入院となった。

この時、平日昼前。

 

即入院とは言っても、何となく嫌な予感はしていた私。

着替えだけはトラベル用の鞄にまとめて自室に用意していた。

そして弟に、入院になったから着替えを持ってくるように連絡。

ここから、弟は退院まで大活躍してくれた。

 

入院初日は私の友人と連絡を取り合い、一緒に必要なものを届けてくれた。

 

病院の浴室にはボディソープが無く、売店シャトルバスに乗らないと行けなかったので、頼んだら買ってきてくれた。

ただし、500mlとか入っている巨大ボトル。

『めっちゃ重かった!』

なぜそれを選んだ。

 

入院になる日、自転車で通院したため(アホ)、私の自転車は病院の駐輪場で野ざらしだった。

なので数日後、弟にバスで病院に来てもらい、チャリ鍵を渡して自転車に乗って帰ってもらった。

 

友達にファンケルのスキンケアセットを頼んだのに結局肌に合わなくて、弟にいつも買っているお店(化粧品店)に行って買ってきてもらった。

後で「男1人で化粧品店入るの恥ずかしくなかったの?」と聞いたところ、

『姉貴がお店の人に伝言メモ書いてくれたのを渡すだけだったし、明確な用事だったから平気だった。何も用事が無い付き添いとかはちょっと無理だけど。』

とサラリ。

 

顔を出すたび、恋人同士と思われるのが嫌で、私は様子見に来た看護師さんに「弟です」と言い、弟もやたら『姉貴さ〜』を口にしていた。

 

 

最低1ヶ月、と言われていた入院期間は、

20代前半という若さもあってかすぐに良くなり、

半分の2週間で退院できた。

弟は2週間のひとり暮らし、羽を伸ばせただろうか。

少しくらい、寂しいと思っただろうか。

 

この入院期間は、2人暮らししていて良かったと強く思える期間だった。

親がね。