弟が好きだった私のところ
気が付けば、忌明けを過ぎていた。
ここの目的だった四十九日は、ずいぶん前に過ぎていたようだ。
気付かなかった。
相変わらず弟のことばっかり考えてしまう。
口角下がっちゃう。
ふと、弟が『俺、姉貴のこんなところ好き』って言ってくれてたことを思い出した。
散々喧嘩して2人暮らし止めたいとか思っても、それでも、私の中に好きなところを見つけてくれていた。
書いてみよう。
1.泣かないでキレるところ
最初に出てきたのそれかよ。
でも、割と言ってたのがこれ。
周囲の既婚女子の大半が、特に出産後、自分の親に「夫に○○って言われた、夫が育児全然やらない」と泣きながら電話しているようだった。
私の母も、友人から「また娘が泣きながら夫のこと電話してきたのよ」と言う話を聞いていたとのこと。
私は親に、泣きながら電話をしたことが無い。
夫のことで電話をするときは、だいたい夫にキレたあとに怒りが収まらなくて、親に聞いてもらいたいときだから。
『姉貴のメソメソしないで、(夫に)キレてガンガン言うところ、俺は好き』
これを聞いたときは大いに反省した。
そんなにキレてんのか、私…と。
ただ過去の記事を読んでも「キレた」「怒った」ばかりなので、そうなんだと思う。
もう少し反省しないと、と思いながら、「弟が好きだったところなので変えなくても良いかな」というか気持ちもあり。
離婚されない程度に気を付けよう。
2.脚(25歳頃まで)
変態みたいだな。
私は脚が細かった。20代前半までは。
上半身太っても、脚だけは細いままだった。
内腿にもそんなにポニンと肉は付かず、膝上にも肉は乗らず、シュッとしていた。
しかし25を超えてからは、緩やかに、しかし確実に、肉が落ちなくなってきた。
私はそれにあまり気付かず、自分の好きにショートパンツをよく履いていた。
27の夏の日、友人と旅行に行った時の写真(ショートパンツ着用)を家族LINEに送ったとき。
母からこんなレスポンスがあった。
「(弟が)『脚が太くなってる』って、すごい落ち込んでいるよ。『俺、姉貴のスタイルは神だと思っていたのに』だって。『周りの友と比べて違ってたのに』だって。」
衝撃だった。
そんな風にスタイルを褒められたことはなく、また褒めてくれたのが外見に厳しい弟であること。
そして、その褒められたスタイルとやらが既に自分から失われているということ。
母が包み隠さず弟の発言を送ってきたということは、母も同意見であるということ。
もっと前に言ってくれよ、そしたらキープに努めたのに。
私、いま、サーターアンダギー(直訳すると砂糖を揚げたもの)食べてるよ。
3.逆転裁判を布教したこと
2人暮らしのときに、オススメした。
私もとんでもなくハマっており、案の定弟もハマり。
全タイトルはもちろん、ソフトを買う際は特典全部入りのものを買うくらい。
2人で10周年記念イベントに午前・午後の部両方に行って物販を協力して買ったり、
2人で実写映画を観に行って萎えて、帰りの中央線でションボリしたり。
でも、2人で同じものを推しているのはとても楽しかった。
推しキャラは違ってたけれど。
あと、私が推しで腐った道に足を踏み入れたときは、めちゃくちゃ汚い目で見られていたけれど。
良いもの薦めたと思う。
パッと浮かぶの3つかー。
逆に私が好きな弟のところは何だろう。
好きとか嫌いとか、そういう軸で見たことないわ。
居て当たり前だったし。
ただ、子供たちをめちゃくちゃ可愛がってくれるときの表情は、めちゃくちゃ良かったぞ。