すずうくぬつ

自分のための、弟のしじゅうくにちです。その日に思い出した弟との思い出を忘れないように、必死こいて文字化しています。

ムシ

先日息子がこども園からお土産を持って帰ってきた。

ドングリたくさん。

あーー今年もその季節が来たかーーー。

虫が…ね…

それに娘がウッカリ食べそう。

去年はこっそり捨ててもバレなかったけれど、記憶力がグンとUPしている今、絶対バレる。

どうしよう。

来年になったら娘もドングリ拾ってくるのかと思うと頭が痛い。

でもドングリ拾いって楽しいよね。わかる。好きだった。

 

弟は虫がそこそこ、好きだった。

カブトムシとかクワガタとか。

カマキリとか。

世話するのは母だったけれど。

カマキリとトンボを同じ虫かごに入れて喜んで、翌朝トンボが目と羽だけになってるのを見て、大層悲しんでいたな。

 

弟が年中か年長だった頃、ザリガニにはまった。

探しに行けばその辺の田畑に居たんだろうけれど、

見つけられなかったのか。

弟の『ザリガニ欲しい』熱は(子供にしては)続いた。

そんな中、園の先生から教えてもらったらしい。

ザリガニのホットスポット

 

 

車で15〜20分くらいのところ。

道路脇。

 

 

弟、母に行きたいとせがむ。

せがむ。

せがむ。

せがむ。

せがみまくる。

 

そして母が折れた。

 

暑い中、2人で探しに行ったらしい。

しかも見つからなかったらしい。

 

「あればヒデェ目に遭ったわ、先生も厚意で教えてくれたんだろうけどさ」

 

20年以上経っているのに、母はよく恨み言を言っている。

弟はあまり覚えていないようだったけれど。

 

でも、その頃『お母さんと一緒に探しに行った!』っていう

楽しかった“感情”

は記憶の底にあると、児童精神科医だかの記事で読んだことがある。

 

なるほどー。

 

この目の前にあるドングリたち

 

今、ちっさい虫飛んできたけれど、

 

息子と一緒の気持ちになって、なれないけれど歩み寄る努力はして、大切にしよう。

 

虫、潰そうとしたら見失った。どこ行った。