すずうくぬつ

自分のための、弟のしじゅうくにちです。その日に思い出した弟との思い出を忘れないように、必死こいて文字化しています。

運送あれこれ

8月下旬、実家からたくさんお野菜が届いた。

常温便で。

どうやら集荷担当者が間違えたらしい。

私に伝票番号伝えなきゃ〜と思った母が伝票見直して、「え?クールじゃない?」と気付き、集荷担当者に確認するも時すでに遅し。

常温便のトラックに乗って我が家へ出発していた。

そして我が家の配達担当者立会の下、開封

暑い時期だったので、たくさんのトマトがジュースになりかけていた。

ヤマトのエラーなので、その場でお持ち帰りいただいたが。

同じトラブル、3回目だ。

初めては、弟と二人暮らししていた頃。

 

二人暮らし1年目。

実家からの荷物を『救援物資』としてワクワク楽しみにしていた弟。

(かたや私は15で実家を離れているので、有難みが薄れていた。ひどい)

そのときは食料以外に、実家に置いてきたものをお願いしていた。

横山光輝三国志(文庫版)だ。

三國無双をやりながら、

「全体的な時系列わかったらもっと燃えるんじゃね?」

という私の発言に、

『お、じゃあ三国志あるからババア(※母)に送ってもらおう』

と気を利かせてくれた。

ちょうどお米も無くなるし、美味しい冷凍食品も見つけた。

母が必死で色々と準備をし、受取日時を調整の上、地元JAから冷凍と常温の段ボール1箱ずつ、合計2箱を発送してくれた。

 

まぁ、ご想像の通りで。

冷凍と常温が逆で届いた。

溶けきって勝手に役目を果たし終えている冷凍食品たち(お米は無傷)。

そして、キンキンに冷えた三国志全30巻。

即母へ連絡、母は早速地元JAに話をしに行った。

私と弟は、食品はもう手の施しようがないと早々に見切りをつけていたらしく、2人して真っ先に三国志を全巻取り出した。

 

『このまま放置したら、結露して全巻ブワブワになる』

弟が箱から出しながらめちゃくちゃ心配していた。

私も実家にある弟の【そのとき歴史が動いたシリーズ】を散々風呂場で読んで、ブワブワは経験済。

とにかく水分を取り除き続けられる環境を作らねば…

ということで、お試し読みで入れられていた新聞紙をリビングに敷いて、そこに漫画を並べて。

さらにその上に新聞紙をかけて、別の本を重しにして乗せて。

リビングはキツめに冷房を入れて、結露しにくくなるように。

さて、どうなったか。

 

数時間後、キンキンに冷えていた三国志は、特段何事もなく常温に戻っていた。

ただ1冊、17巻を除いて。

「あーぁ…やっぱり無理だったか」

『いや、29/30がこれだけの状態なのは上出来だよ』

「なんか弁償してもらいたいよね」

『1冊700円くらいだから大したことない金額だしな。それより冷凍食品の弁償だろ』

忘れていたが、そうだ。

むしろ三国志よりも生理的欲求の1つを満たしてくれる食品の方が、シビア。

どう話を付けたのかは覚えていないが、母が冷凍食品を再度送ってくれたのは覚えている。

そして送ってもらった三国志は、夢中になって読んだことは覚えているが、内容はほぼ覚えていない。

17巻の内容を調べたら、巻のサブタイトル「落鳳坡の衝撃」。

蜀軍の軍師・龐統が命を落とすらしい。

…へぇ。

 

2回目は昨年夏、弟のことでどん底にいた私、実家もどん底で我が家への定期便なんて準備できない状態。

そこに、幼馴染実家が救いを送ってくれた。

のに、クールが常温になっていた。

幼馴染実家のとうもろこし、めちゃくちゃ美味しいのに〜

 

余談だが、今年の夏は在宅勤務が増えたので、身体をほぐすためにフォームローラーを注文したところ、佐川の倉庫で行方不明になった。

本社HPに連絡するも音沙汰なしだったので、購入店舗から突いてくれと頼んだら、即連絡があり。

「もう少し探します!」

と言って、受取予定日の4日後。

いつものくたびれた爺さんではなく、ツヤツヤの若い男性が届けてくれた。

いい人材隠してんじゃねーよと思いつつ、ありがたく受け取った。

フォームローラーは日々活躍中である。

 

それの数日後、子供の対応でインターフォンに気付かなかった私。

トラックに戻ってしまったヤマトの配達員を走って呼びに行ったところ、めちゃくちゃキレながら荷物を運ばれたので、本社HPお問合せフォームに長文クレームを入れた。

その2日後、営業支店長が我が家に来て、

・ドライバー業務から降格して教育からやり直させることにした

・もうこの家に来ることはない

・あのドライバーにクレームが来たことは初めてではない

・前も降格したことがある

・アイツ(50代)の精神はガキなんです

などと謝罪と説明(+少々の愚痴こぼし)に来てくださった。

あまりにも申し訳なくて、いつも感じのいい配達員さんを名指しで褒め称えた。

 

運送業界も大変だなぁ。