すずうくぬつ

自分のための、弟のしじゅうくにちです。その日に思い出した弟との思い出を忘れないように、必死こいて文字化しています。

好き嫌い

今週のお題「いも」。

 

これを見たときに、子供たちと母の顔が出てきた。

私も含めて、サツマイモ大好きな人たち。

私はしっとり紅はるか派。安納芋や鳴門金時も最高。

子供たちは甘露煮にしたり、シンプルに焼いたりすると止まらない。

息子に甘露煮を出したとき、「焼き芋みたいに(1本を真ん中で割った形で)食べたい」と言われて、すごく困った。

 

弟はそこまで好きではなかった。

『甘いものでご飯食べられない』

とのことで。

夫も同じこと言っていたな。

他にも苦手なものが多々あって、2人暮らしのときには苦労した。お互い。

思えば2人暮らしをするまでの7年間(私は高校入学から実家を出ていた)、弟と会っても一緒に生活したわけではない。

子供の頃は葉物が好きだったから、私の中で弟は「野菜も嫌がらないでたくさん食べる、好き嫌いのない」という評価だった。

 

実際暮らし始めると、甘いモノは『出されたら食べるけれど苦手』、キノコは『苦手』、他にもチラホラあった。

私は大のキノコ好きなので、2人暮らしし始めた頃はガンガン色んなものにキノコを入れていた。

カレーにも入れていた。

弟は非常に申し訳なさそうに、静かにキノコを皿の端に避けていた。

「キノコ嫌いだっけ?」

『うん…』

「でも子供の頃すっごく好きだったじゃん、キノコ図鑑とか持ってたじゃん」

『食べるのと見るのは別だ』

どうやら毒キノコとか、そういうのを見て楽しんでいただけらしい。

キノコ避けは許して、今後はキノコは私だけにしようと決めた。

 

他にも、春菊のお浸しを作ったとき。

香りの強い葉っぱが苦手だったらしい。

しかし全く申し訳なさそうではなく、堂々と『俺無理』と言い放った。

作った私、多分生理前だったのか、いつも通りなのか、怒った。

「もう食べなくて良いから。」

と皿を下げ、そのままキッチンの三角コーナーへ中身をシュートした。

弟、さすがにヤバいと思ったのか、他のものはモシャモシャと食べていた。

味、したのかな。

 

あとは毎朝、お昼用におにぎりを渡していた。

ただ、食べなかった日もあったようで、ある日の夕方、三角コーナーから異臭がした。

正体は何日前のものか分からない、変色したおにぎり。

律儀に生ゴミとラップを分別していた。

「捨てるなら、匂うからラップにくるんだままにしてよ〜。」

その後、何度かラップに包まれたまま捨てられることがあり。

きっと友達と食堂で食べたりするんだろうと思って、作るのをやめた。

ちなみに毎回味は「ゆかり」。

『飽きた』とか『もう要らない』とか、言い出せなかったのかなぁ。

 

いも、と聞いてサツマイモが出てきたけれど、

ゆっくり考えると、里芋じゃがいもも好きだな。

でもサツマイモは、おやつとして子供が喜ぶから、好き。

エルゴと同じくらい最高の育児のパートナー。