桃
先日桃をいただいた。
夕食のデザートにしたが、息子は一口食べて「バナナが良い」。
やっすいなぁ。
弟が中2の頃の話。
当時高3だった私に、メールで報告してくれたのをよーく覚えている話。
ある日弟は、母の顔をまじまじと見つめて、こう言い放ったようだ。
『お母さんの顔、桃みたい』
(この頃はまだお母さん呼び。1年後くらいにババア呼びBBA表記となる)
母、ピンクの頬って意味かな〜桃みたいに可愛いってことかな〜と喜び、満面の笑みで御礼を言ったそう。
そこで完結すれば平和なのに、弟は、続けてしまった。
『うん、産毛だらけで桃の皮そっくり』
母、ずっこける。
そしてその話を即、当時高3の私にメールで伝えてくれた。
今でも、メールの文面から「めちゃくちゃガッカリした」という気持ちが伝わってきたのを覚えている。
似たようにガッカリさせたことは何度かあって、
母が「未亡人になってモテたらどうしよう」と下らないことを父に相談しており、父は「知らねえよ」と相手にしていなかったとき。
そんなやりとりを見ていた弟が、一言。
『いやわかんねぇぞ、どんなクソにもハエは来るようだし(母にも男は来るだろう)』
母、しばらく考え、自分がウンコ呼ばわりされたことに気付く。
そして弟を怒る。
私と父は、その比喩に拍手した。
今、自分が二児の母になって思う。
家族のためにこんな奮闘して、ウンコ呼ばわりは報われねぇ。