すずうくぬつ

自分のための、弟のしじゅうくにちです。その日に思い出した弟との思い出を忘れないように、必死こいて文字化しています。

ケガ

週末、スライサーで右手人差し指をスライスした。

昨日、大根おろしてて右手中指もおろした。

利き手の主要な指2本が使えないのは、すごく不便。

早く治してキズパワーパッド

1枚あたり税込70円以上のチカラを見せてよ。

 

弟も小学校低学年の頃。

私の部屋にいて、彼はソファーに、私は机に向かっていた。

特に何をするわけでもなく、喋ることもなく、何となく同じ空間にいた。

突然、弟が言葉を発した。

何を話したのかは覚えていないが、私が弟の方に目をやると、流血してる。

そして私の愛読書「ハリー・ポッターと賢者の石」が赤く染まっておる。AB型に。

(ちなみに私もAB型)

さらに水色のソファーカバーまで染まっている。

弟の手には、カッターとビーダマン。

(ビーダマンとは、お腹からビー玉を出す二頭身の人形というか、とりあえずオモチャ。)

コロコロコミックを愛読していた弟は、ミニ四駆に次いで遊んでいた。

ビーダマンもちょっと改造しようとしたのか。

 

弟の怪我は一大事だが、それよりも“自分の”本とソファーカバーが汚れたことに大声を上げる私。

弟の怪我は小学校高学年とはいえ対処できないので、すぐ親を呼んで弟を任せた。

そして、自分のものをどうしようかと途方に暮れた気がする。

 

「少しは弟の心配しないのか」

というようなことを父か母か、祖母か、誰かに言われた気がする。

今思えば、実に冷酷。

弟はいて当たり前だから、怪我してもなんとも思わなかったのだろう。

ぜいたく。

 

今更ながら。

ゴボウと共にスライスされた私の人差し指の一部。

誰のゴボウサラダに入ったのかな。