すずうくぬつ

自分のための、弟のしじゅうくにちです。その日に思い出した弟との思い出を忘れないように、必死こいて文字化しています。

子供たちに新しい靴を買った。

娘はファーストシューズ1足、息子はしまじろうの靴とみみりんの靴1足ずつ。

息子の靴が先に届き、園から帰宅するなり早速交互に履いていた。

みみりんの靴で踊り、終わってからしまじろうの靴に履き替えて踊り。

さすがに食事のときは脱いだけれど、お風呂に入るまで履いていた。

わかるわかる、新しい靴って嬉しいし、お部屋の中で靴が許されているのも、なんか楽しいよね。

息子が反射材の光り方をまだ理解できず、「光らない〜」と眺めている。

光る靴は、もうちょっと先かな。

 

弟が未就学児のとき。

母が弟に、新しい靴を買っていた。

歩くときに踵が光る、アレ。

弟は大喜び、嬉しそうに履いて歩いていた。

当時の私は「すごい、カッコイイ!私も欲しい!!」という価値観。

親に「弟ばっかりズルい!」と強請るねだる。

そして光るところが見たくて、弟に履いて歩いて、とせがんでいた。

素直だった弟は履いて歩いて見せてくれた。

相当うるさかったのだろう、母は数日後に私にも買ってきてくれた。

弟の靴よりも、光る時間が長いもの。

色もピンクだったので私は大喜び、次の日から上履きとして小学校に持って行った。

クラスでは注目されたものの、おませさんグループからは「ダサい」と言われ。

さらに暗いところ(体育倉庫など)のかくれんぼは、めちゃくちゃ不利だった。

そして光る靴への評価は掌返し

「これは弟と同じような靴をお母さんが買ってきた」

そして、褒め称えていたはずの弟にも

「ダサいよ!」

彼はダサい、の意味を理解していたのか。

その後、私は靴を履き続けていたのかはわからない。

弟は履き続けていた、はず。

 

子供の頃はクラスのおませさんに言われたことを、弟に言って発散してることが割とあった。

息子は、気の強いお友達の口調を真似してか、娘に対して強く「ダメなの!」と言ってたりする。

多分、やってることは同じ。

下の兄弟って、強く言いやすいんだよね。

私もあと5年くらいしてたら、弟が生きていたら、子供の様子を見て我が振りを見まくっている分、彼への口調は多少マイルドになっていたのかな。

いや、思っても弟の前に行けば、全て吹っ飛ぶんだろう。

ひどい。

 

子供たちの靴だけで、色々思い出す。

思い出すけれど、古い記憶ほど、状況は思い出せても会話が出てこない。

子育てって、面白いけれど、最近ちょっぴり切ない。