続 靴
みみりんの靴で意気揚々と登園して行った息子。
娘のファーストシューズも届いた。
2人とも、新しい靴での初めての週末、インフルエンザ予防接種に行こうね。
靴だけで、立て続けに思い出している。
今日は弟が中1,2あたりの話。どっちだったかな。
長期休暇が終わり、前日から提出物等の確認をして、気持ち新たに家を出た弟。
しかし、登校ルートに違和感。
人がいない。
『まさかね』なんて思いながら、一行日記の紙を確認したところ。
もう1行、書く欄が残っている。
そう、お休みはもう1日あった。
学校は明日から。
よく聞くフライング登校、まさか自分もやるとは…と驚く弟。
幸い、まだ通学路の半分も行っていなかったので、誰にも見つからないようにササっと家に戻った。
母、早すぎる弟の帰宅に驚くものの、
「せっかく1日空いたんだし、上履きの交換に行ってきたら?」
と提案。
どうやら、数日前に買った新しい上履きのサイズか合わなかった模様。
家を出るモードになっていた弟、『じゃあ行ってくるー』と言って、上履きを取扱っているお店へ向かった。
靴を持って行かずに。
母、交換されるはずの靴を玄関で見つけ、
「学校開始日間違えて、靴忘れて…」
と頭を抱える。
数分後、自分が何のために外に出たのかを思い出したのか、弟が戻ってきた。
手ぶらで“交換”は出来ないことにも、気付いたらしい。
今度こそ、交換してもらう靴をきちんと持って。
母から「ついでに散髪したり、おつかいしてきてよ」と少しの現金を預かり。
今度こそ用事を済ませるべく、家を後にした。
母から預かった現金を玄関に放置して。
母、玄関に寂しく残された現金を見て、再び頭を抱える。
弟はもう少し時間が経ってから、ピッタリサイズに交換してもらった靴を持って家に戻り、
現金を持ち、再び出かけた。
その日はもう、上記の話を母が爆笑しながら私に電話で伝えた以外、何事もなく。
翌日家を出た際は、登校ルート上にひとが歩いており、無事にクラスメイトと先生に再会出来たとのこと。
その長期休暇の宿題であった絵や作文を他人に頼んで、なんだか受賞しちゃったのは、また別の話。