すずうくぬつ

自分のための、弟のしじゅうくにちです。その日に思い出した弟との思い出を忘れないように、必死こいて文字化しています。

握手会

私が大学生、弟が高校生だった頃の話。

 

私は夏休みだったか春休みだか、季節は忘れてしまったけれど、長期で実家に帰省していた。

 

高校は、県庁所在地のある市にあるため、弟は電車通学をしていた。

毎日、県内で最も大きい駅を利用していた。

県内では賑やかな駅なので、イベントが開催されるとしたら、その近辺。

 

ある日、弟は高校の帰りに握手会イベントへ参加してきた。

相当嬉しかったようで、帰宅してからも両親に嬉しそうに話していた。

 

嬉しいのは、良い。

笑顔であることは、素晴らしい。

でもね、弟よ。

両親の前でAV男優と握手したことを自慢するのは、姉貴はどうかと思うよ。

 

嬉しかったのかもしれないけれどね、

同じ男子高校生やってる友達とかさ、

他に話す相手いないかな、いるよね?

 

せめて男優じゃなくて女優…

や、AVじゃない方が、女子大生だった私は反応しやすかったよ。

 

すげぇな弟。

でも「そっかー、良かったねー」と笑顔で返せる両親の方がすげぇ。