すずうくぬつ

自分のための、弟のしじゅうくにちです。その日に思い出した弟との思い出を忘れないように、必死こいて文字化しています。

もう1つのアウト

私は結婚式のタイミングで、逃げるように前会社から退職した。

ただ、社内野球部によく顔を出していたので、業務外ではとても可愛がってもらえた(と思っている)。

都内で5駅程度離れた所に住んでいた弟は、私の結婚式を機に、野球部に顔を出すようになっていた。

そしてついに、前会社でアルバイトまで始めた。部署は違うけれど。

そんなわけで、人間関係が結構重複している。

(下手したら弟の方が一緒に飲んだ人多い)

 

その中でも特にお世話になった、いーさん(初めて呼んだ)から教えてもらった話。

 

息子が生後半年のとき。

家族のLINEで、弟が近々合コン参戦予定と知る。

狙いの女の子の名前まで知る。

どんだけオープンなんだ。

「是非頑張れ、我が息子のイトコに繋がるように」と下世話なエールを送った私。

それから程なくして、いーさんからちょっとした連絡をもらった。

「前の携帯のデータが全て消えた。白人にしか興味がないお前の弟に(連絡先を)聞いた」

「え?彼、来週黄色人種と合コンですよ。狙いはさーちゃん(仮)。」

弟のプライバシーとは。

 

それから1週間しても、弟から明るい話が届かなかったので、深く聞かないでおいた。

が、いーさんは容赦なく聞いた。

 

い「さーちゃんはどうだった」

弟『ゲッツーでした』

人生経験に差がありすぎて無理、と悟ったらしい。

ただ私は思う。

三振じゃない、当てただけ立派。

 

ただね、弟よ。

さーちゃんは無理だった、でアウト1つじゃん?

もう1つのアウトは、何じゃ。

第2希望があったのか。

あったとしたら、多分敗因、それだと思う。