すずうくぬつ

自分のための、弟のしじゅうくにちです。その日に思い出した弟との思い出を忘れないように、必死こいて文字化しています。

踊り

本日息子の音楽教室

付き添いは、息子の希望により夫。

半分ホッとした。

16kg超えた男子を抱っこして動いたら、老化が進む。

半分残念、息子の踊り見たかった。

 

弟は音楽を聞くのは好きで、イヤホンにこだわっていた。

他にも私と同じタイミングでショパンにどハマりしたり、

どハマりしたゲームのサントラ貸し借りしたり、

おすすめシンガーソングライター紹介しあったり。

 

なのに、弟は表現するのが好きではなかった。ピアノ習っていたけれど。

特に踊ることは大嫌い。

幼稚園での運動会、みんなで踊るときに1人直立不動。

担任の先生が必死に踊らせようと弟の手足を動かしてみたが、未就学児の精一杯の力で抵抗していた。

 

そんな弟でも、昨年踊っているのを、私は見た。

実家で、私の息子と、「わ〜お!」を。

「わ〜お!」は、Eテレでお世話になっている「いないいないばぁ!」の体操。

(今はぴかぴかぶー。)

息子はこれが大好きで、全力で踊っていた。

弟は息子の踊りを満面の笑みで撮影しながら、

テレビ画面のワンワン、その次の「おかあさんといっしょ」を見て、

『どんな大金積まれても、この仕事だけはしなくねぇな』

と呟いていた。

 

曲が終わっても踊り足りない息子。

Amazonのprime musicでリピート再生にして、汗だくになるまで踊る。

そして踊りながら、弟に声をかけた。

「おじちゃんも!」

 

『え〜おじちゃん振り付けわからないよ〜』

と満面の笑みで軽やかに立ち上がって、見様見真似で踊り始めた。

『俺の踊り、ふみくんのMP下がらないかな』

息子はまだドラクエを知らないよ、ふしぎなおどりはわからないよ。

20年以上前に幼稚園教諭相手に発揮した抵抗力は微塵も見られない軽やかさだった。

姉目線では、悪くなかった。

 

価値観180度ひっくり返す甥っ子パワー。

息子は今日も、夜まで踊ってます。