すずうくぬつ

自分のための、弟のしじゅうくにちです。その日に思い出した弟との思い出を忘れないように、必死こいて文字化しています。

注射

昨日のを読み返してみると、なかなかのブラコン。我ながら引いた。

そんな昨日は息子の予防接種があった。日本脳炎

来週は私と子供たちでインフルエンザ、再来週は息子のみ日本脳炎の2回目。

注射が続くけれど、息子は泣かないから連れて行くのがとても楽。

息子も娘も、4本同時接種した際は2本までは絶対泣かない。

もしかして不感症…

 

弟は大の注射嫌いだった。

子供たちの予防接種の話をしたとき、「3本目から泣いちゃったよー」と伝えたら

『4本なんて無理。俺なら1本目から泣く』

と言うくらい。

それなりの年になってからは、プライドがあるのか泣かなかったみたいだけれど。

 

2人暮らししていたとき、私は歯科医院で雑用アルバイトをしていた。

歯科医院は広告は全くしていないものの、先生の腕が口コミで広まっているのか、割と遠方からの患者さんも来ていた。

私も時折見てもらえていたので、学生時代は割と良い口腔状態だった。

ある日、弟が歯が痛かったとのことで、私がシフトの日に行けるよう、診察に連れて行った。

予想通り虫歯になっていたので、治療を始めるとなったとき。

『すみません、麻酔使わないで治療してもらえますか?麻酔されるくらいなら、削られる痛みに耐える方が良いので…』

 

そんなに…?

ただ、やたらと麻酔を使う先生ではなかったので、「大丈夫、使わないから」と言われて安心した模様。

治療自体も『覚悟していたより痛くなかった』と喜んでいた。

 

そしてまだ後日予約を取ることになったわけだが、

『えー、1人で迷わず来れる自信ないから、姉貴シフトの日で(道案内してもらっても)良い?』

確かに、歯科医院は住宅地の一角だから、あまり目立たない。

私も慣れた頃に近道しようとして、めちゃくちゃ迷った。

でも私シフトの日は何となく恥ずかしい。

 

「いやいや、診察券に住所あるから携帯でわかるでしょ。それに授業の都合と合う?」

『あ、そっか。でも1人で来れるかなぁ』

「大丈夫、私も自信無かったけれど案外できたよ」

『じゃあ授業早く終わる日にするー』

数日後、1人でちゃんと歯医者に行けたようだった。

 

歯医者の話と、今日自転車屋さんに行ったことでもう1つ思い出した、子供の頃歯医者さんごっこしたとき。

「シュッシュしまーす」

と言って、自転車の空気入れを、エアーに見立てていたことを。

外で使うモノの、自転車のタイヤに差すあの部分を、交互に口に入れて遊んでた。

恐ろしい。

恐ろしすぎる。オェ。

現代、このご時世なら大絶叫モノ。

でも2人とも成人して、身体はとても健康。

アルコール消毒に慣れている今の子供たちの将来の方が、心配だ。

と、過去の自分を正当化する。